医師とチーム医療

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近年は医学・医療技術の高度化・複雑化にともない、検査・薬剤治療・リハビリテーション・カウンセリングなど医療における様々な領域の分業化が進んでいます。医師をはじめ医療従事者にもより専門的なスペシャリスト性、プロフェッショナル性を求める傾向は強まってきています。こうした医療を取り巻く環境の中で、チーム医療とは、様々な医療専門職がお互いの領域を尊重し、対等に連携し、患者さんを中心とした医療を実現していこうという医療体制のひとつです。

病院や医療機関内には、医師や看護師をはじめ、薬の領域は薬剤師、検査分野は臨床検査技師、複雑かつ高度な医療機器を操るのは臨床工学士、放射線医療に関しては放射線技師、など各分野にスペシャリスト性を備えたスタッフがおり、さらにリハビリ面では理学療法士、食事面は栄養士、健康分野は保健師、介護面はケア・ワーカーというように医療をサポートするプロフェッショナルたちも多くいます。

チーム医療では医師をコマンダーとして、これらのコメディカルが専門性を発揮することで患者さんを多方面から総合的にサポートしていきます。チーム医療では専門性を分業化することにより、医師一人にかかる負担は軽減され、より安全で最適な医療の提供が実現し、患者さんのQOL(Quality Of Life:生活の質)を高める新しい医療の形として期待と注目が集まっています。

例えばチーム医療のひとつにはPCT(Pain Control Team)・ペインコントロールチームがあります。ペインコントロールとは疼痛(とうつう)管理とも呼ばれ、ガン治療・緩和ケアのひとつです。痛みとは時に人の人格を変え、その人らしく生きる希望を失わせる存在となることもありますが、ガンの痛みは耐えがたい激痛と言われており、PCTでは医師・薬剤師・看護師などがモルヒネなどを使って患者さんの苦痛となる痛みを抑えるケアを行います。

また、重篤な症状や手術前後の体力消耗の激しい患者さんや、口から栄養摂取できない低栄養状態の患者さんに対しては、NST(Nutrition Support Team)・栄養サポートチームを組み、患者さんの栄養・薬となる高カロリー輸液製剤を無菌調整し、患者さんの状態によって処方内容を検討するなどを行います。

チーム医療では、各部門のスペシャリストたちがより高い専門性とスキル、プロフェッショナル性を持つことはもちろん、チームを最適に機能させるためのスタッフ間における円滑なコミュニケーションが不可欠です。お互いの職域を尊重する思考の柔軟さ、医療人として高く等しい倫理観や人間性を持つことが望まれます。チーム医療は公務員の医師の職でも同じです。まあどの職場でもチームプレーは大切なんですね。

このブログ記事について

このページは、きょうこが2013年6月14日 16:43に書いたブログ記事です。

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